Huawei FreeClipの購入を検討している人、または興味のある人。
Huawei FreeClipは、最新のテクノロジーと革新的なデザインを組み合わせた新しいタイプのワイヤレスイヤホン。
この製品は、音楽愛好家やアクティブなライフスタイルを持つユーザーに理想的な選択肢を提供し、同社のオーディオデバイスラインナップにおいて重要な位置を占めています。
市場での位置づけとしては、高品質なサウンド体験を提供しつつ、使いやすさと快適性を追求した製品となっており、他の競合製品と比較してもそのユニークな特徴が際立っているのです。
そんなHUAWEI FreeClipを体験できる機会が得られたので、レビューしますね。
- Huawei FreeClipのメリット・デメリット
- Huawei FreeClipの特徴やスペック
- Huawei FreeClip体験会イベントでの様子
- Huawei FreeClipと競合製品との違い
Huawei FreeClipのレビュー
- 装着時に痛くなく、周りの音も聞こえる。
- ハードに走っても落ちない驚異のフィット感。
- バッテリー持続時間が長い。
- 音のバランスがよく音が聞き取りやすい。
- 爆音でない限りは、イヤホンから漏れる音が目立ちにくい。
- 使う年齢によっては、チャラい印象を受けてしまうかも…。
- 対応コーデックが2種類しかない。
- 左右自動識別機能の効き目にバラつきがある。
Huawei FreeClipレビューの解説
ここでは、私が上記レビューの評価に至った経緯を解説しています。
Huawei FreeClipは装着時に
痛くなく 周りの音も聞こえる
音がよいとされるカナル型イヤホンは、耳孔にイヤホンを挿入するので、痛いといって敬遠する人も結構います。
>>カナル型イヤホンの例(HUAWEI FreeBuds Pro3レビュー)
逆に、インナー(イントラコンカ)型イヤホンでは、耳に引っ掛かける感じなので、装着感は大変よいのですが、カナル型イヤホンよりも音が伝わりにくく、うっかり音を大きくしてしまいがちなので、周囲の音が聴こえなくなる場合も。
>>インナーイヤホンの例(HUAWEI FreeBuds5レビュー)
Huawei FreeClipの最も際立った特徴の一つは、ファーウェイ独自のオープンイヤーデザインで、耳を完全に塞がずに周囲の音を聞きながら音楽を楽しむという相反することを可能にしています。
軽量かつ装着感しても痛くなく、今までにないくらい、エアリーな付け心地を実現。
装着感が大変よく、イヤホンを1日中付けていても、自分が付けていること自体すっかり忘れてしまうほどの快適さです。
ハードに走っても落ちない
驚異のフィット感
音楽を聴きながらジョギングしている人は結構多いのですが、みなさん口を揃えていうのが、
「イヤホンは落ちやすい」こと。
しかし、Huawei FreeClipは、付けやすいのに、ハードに走っても落ちないという驚異のフィット感を実現しています。
新設計であるニッケルチタン形状記憶合金製のC-bridgeを採用しており、軽く付けているだけなので、本当に落ちないかと心配になりますが、簡単に付けてもフィットするので、機能性バツグン!
首を激しく振っても本当に落ちません。
それが、このイヤホンの使い勝手のよさであり、魅力と言えます。
いつでもどこでも音楽に浸ることが可能になる最高のアイテムの爆誕です!
Huawei FreeClipは
バッテリー持続時間が長い
Huawei FreeClipは、なんと一回のフル充電で、8時間にわたる音楽再生が可能となっています。
また、付属の充電ケースは、イヤホンを数回にわたってフルチャージすることができるので、それにより計36時間もの使用ができます。
イヤホンの充電時間も非常に短く、40分でフル充電となるのは嬉しいところです。
音のバランスがよく
音が聞き取りやすい
Huawei FreeClipの音質は、実際に試聴してみると、音量によっては低音域が出ないといった印象です。
一見、骨伝導イヤホンのように見えますが、小型スピーカーから音が出ています。
ボリュームを下げて、静かな所で聞く分には、低音域もしっかり出ているのが分かります。
音量を上げ気味にして聞くことを想定し、聞きやすさを重視したセッティングとなっているようです。
-2 |
0 |
+2 |
---|
※上記の数値は点数ではなく、中音を基準(0)として、実際に聴いた際の音の大小を大雑把に表したものです。
厳密に測定した内容は、下記の周波数特性グラフをご覧ください。
【マニアさん必見!】HUAWEI FreeClipの周波数特性グラフ(タップすると見られます)
周波数特性を測定すれば、このイヤホンの音質が本当に巷で言われているような特性なのか、ある程度の素性が分かってしまいます。
実際に聴いた感じでは、ボリュームによっては低音域が薄く感じるケースがあるので、音量を上げ気味になる屋外では、低音域が楽しめない状態です。
上記グラフから低音域の音を楽しみたければ、周囲が静かな場所で音量を下げ気味にするのがポイントです。
ちなみに、100-1000Hzの差を見ると、ボリューム50%時は約5dB、ボリューム70%時は約6dB、ボリューム100%時は約14dBとなっています。
つまり、音量を上げれば上げるほど、高音域のレベルが高くなり、低音域との差が大きくなっており、低音域が出にくくなっているのを意味しています。
1kHzの辺りを下げつつ、低音域と高音域を持ち上げているHUAWEI Eyeware2とは、音質が違う傾向なようです。
iPhoneで聴くと、低音域云々よりも高音域を上げ気味にしている傾向ではあるので、FreeClipのボリューム位置および楽曲によっては、シャリシャリ感があるのは否めません。
高音域が上がっているので、街中で使った際に明瞭度を上げるためなのでしょう。
ちなみに、FreeClipでは、低音強調がなく、その替わりが「高揚」モードですが、高揚モードにしても音量を大きくした際には、低音域が出にくくなっています。
爆音でない限りはイヤホンから
漏れる音が目立ちにくい
電車内でイヤホンを使って聴いていると、「ガタゴト」と音がうるさいので、音量を上げてしまいがち。
いくら耳孔を塞いでいるイヤホンであっても、穴が開いているため、爆音で聴いていると、かなり音漏れしてしまいます。
FreeClipの場合、音漏れが目立ちにくいように逆音波システムによって抑えられます。
ノイズキャンセリングみたいなものですね。
これは、逆位相の音を周囲に出すことにより、打ち消しあうため、音漏れが目立ちにくくなるのです。
HUAWEI Eyewear2でも採用されている方式です。
使う年齢によっては
チャラい印象かも??
イヤーカフはお洒落で付けるものではあるのですが、どちらかと言えば若者向けのアイテムです。
年齢によっては、かなり浮いていて、チャラチャラしているようにも見えます。
アダルトな方の場合、フォーマルな場所での着用は、気を付けてくださいね。
対応コーデックは
2種類しかない
他のイヤホン同様、Bluetooth接続であり、対応している対応コーデックは次の通りです。
対応しているコーデック |
SBC(Android/iPhone) AAC(iPhoneのみ) L2HC(Huawei製中国向けスマホのみ) |
FreeClipは3種類のコーデックに対応しているのですが、L2HCというHuawei製中国向けスマホにしか搭載されていない高音質なものがあり、日本で使えるのは、実質2種類です。
その点は残念な所で、一部ユーザーから不満がでそうなポイントでしょう。
iPhoneの人は、唯一iPhoneで使える最高音質のAACが使えます。
Androidスマホの人は、残念ながら低音質なSBCでしか使えませんが、低音質であることを微塵に感じさせない音質なのは言うまでもありません。
iPhoneとAndroidスマホで聴き比べをしていますが、スピーカーの音が良いのとオープン型であるため音質の差が分かりにくいというのが正直な所です。
左右自動判別機能の効き目に
バラつきがある
イヤホンの左右が違うと、気分が悪いと言う神経質な人も中にはいます。
両方とも同じ形状なので、左右がどちらになっても分からなくなりますが、Huawei FreeClipでは、左右自動識別機能が付いており、どちらを使ってもよいのです。
どのような仕掛けなのか分かりませんが、左右入れ替わる際には英語のメッセージが流れ、左右が入れ替わるようになっています。
もはや、アメージング!
しかし、この魔法のような機能、かなり効き目にバラつきがあります。素早く切り替わったかと思ったら、別のタイミングではかなり時間が掛かったりして…。
また、イヤホンの装着具合によって変わるらしく、左右が入れ替わる確率は100%ではないので、過度な期待をしない方がよいようです。
FreeClipを実際に使ってみた
常用しているイヤホンがFreeClipになった
私もイヤホンを集めていますが、お出かけ用の普段使いと家でじっくり聴く向きでは分けています。
このイヤホンが登場するまでは、HUAWEI FreeBuds Pro2とFreeBuds5iを普段使いに常用。
なにせ、それなりに音がよく、フィット感がいい。
お気に入りはFreeBuds Pro2で、FreeBuds Pro3が発売された際は、FreeBuds Pro2とFreeBuds5i、FreeBuds Pro3のローテーションで使っていました。
しかし、FreeClipの登場により、それが覆されることに。
ローテーションで使っていたのは、全てカナル型イヤホンなのですが、よい音で聴こうとすると、装着が面倒臭いのです。
しかし、FreeClipの場合、耳に引っかけるだけで、よい音で聴けてしまう。
普段使い用イヤホンは、FreeClipへ置き換わってしまうことになりました。
寝ながら族にもピッタリ!
最近、寝ながらYouTubeを見たり、音楽を聴いたりする向きも増えているそう。
ヘッドホンはゴツくて、寝ながらには向かない。
有線イヤホンでは、寝ながら聞くのにいいけれど、イヤホンによっては出っ張りが何かに当たった際、押されて耳が痛くなるという欠点も。
寝ながら族な人向けの出っ張りの少ないイヤホンも登場してはいるけれど、有線イヤホンばかりなので断線しやすい。
そんな人におすすめしたいのが、ワイヤレスイヤホンであるFreeClipですね。
ゴロゴロしながらYouTubeを見てみましたが、有線イヤホンや他のワイヤレスイヤホンと比較しても、フィット感がよいので、イヤホンがずれて、音が小さくなってしまうこともありませんでした。
使ってみると、ホント快適なんだから。
バッテリーケースの充電方法が◎
後述していますが、バッテリーケースは2種類の充電方法があります。
通常通りUSBケーブルをつないで有線で接続する方法、そして、ワイヤレス充電器を使ったワイヤレス充電する方法です。
有線であれば、1時間でフル充電でき、時間が掛かるとされるワイヤレス充電でも約150分(2時間半)で充電完了します。イヤホン自体は、40分でフル充電できるのに、バッテリーケースの充電に時間が掛かってしまうのは考え物ですからね。
>>初のイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン Huawei FreeClip
Huawei FreeClipの基本スペックとAI Lifeアプリ
ここでは、Huawei FreeClipの基本スぺックと機能を解放するために使用するAI Lifeアプリを紹介します。
Huawei FreeClipの基本スペック
イヤホンの充電時間 | 約40分(フル充電) |
バッテリーケースの充電時間(イヤホンなし) | 有線:約60分 ワイヤレス充電:約150分 |
再生時間 | 連続再生:約8時間 充電しながらの間欠使用:約36時間 |
イヤホンの重量 | 約5.6g |
バッテリーケースの重量 | 約45.5g |
バッテリーケースの充電端子 | USB-C |
バッテリーケースの充電方法 | USB/ワイヤレス(Qi対応) |
Huawei AI Lifeアプリの使用方法
Huawei AI Lifeアプリという専用アプリがあり、設定はこのアプリで行います。
ペアリングが完了すると、AI Lifeアプリを起動した際、バッテリー残量が表示されるので、その部分をタップすると、下の画像のような通常メニューが表示されます。
ペアリングができていない場合は、電池残量ではなく、「切断」という文字が表示されます。
iPhoneとAndroidスマホ共に表示画面は、全く一緒です。
Huawei FreeClipはタップで操作可能
Huawei FreeClipは、他のワイヤレスイヤホンと同様にダブル(トリプル)タップすることで、予め設定した操作が可能となっています。
専用アプリ上から設定が可能です。
設定可能なファンクションは、次の通りです。
ダブルタップ | トリプルタップ | |
片側 | 電話に応答/終了 なし | ※該当する機能なし |
左/右 | 再生/一時停止 次の曲 前の曲 音声アシスタントを起動 なし | 次の曲 前の曲 なし |
イヤホンのお掃除時期をお知らせ
どのサイトにも紹介されていない事項で、ある程度時間が経ったら、イヤホンが掃除時期であることをお知らせしてくれる機能が専用アプリにあります。
残念ながら、掃除方法は英語でしか方法が書かれておらず、しかも、この掃除方法は「掃除の時期ではありませんか?」というメッセージが出ないと見られません。
「OK」をタップすると、次回までしばらく見られなくなります。
特殊なことが書かれている訳でなく、当たり前の掃除方法が書かれているだけなので、掃除方法を見ずとも、メッセージが出たら通常通り掃除をするという認識でOKです。
無論、小まめにイヤホンをお掃除している人なら、メッセージを無視しても構いません。
ファームウェア更新
「更新」ボタンをタップすると、最新のファームウェアが出ているかチェックしてくれます。
動作が不安定だった場合は、ファームウェアを更新するとよくなる場合もあります。
イコライザー設定も可能
4種類のイコライジングが可能で、「高揚」で低音が目立つモード(高音を若干落としている)、高音強調で高音が目立つモード、「音声」でボーカルが目立つモードとなっています。
デフォルトは、低音・中音・高音のイイトコどりした音質セッティングです。
通常は、デフォルトがいいでしょう。
イヤホンの検索が可能!
Huawei FreeClipは、それなりの値段します。
イヤホンが外れてしまい、どこかに行ってしまっても、ご多分に漏れず、イヤホンから最大音量でメロディ音を出す機能が付いています。
バッテリーケースに入ったままで音を出すことはできませんが、ペアリングできるくらいの距離にイヤホンがあれば、検索機能を使って見つけ出せるかも知れません。
実は、この機能にお世話になった1人です。
近くに落ちていれば、充分メロディ音が聞こえますよ。
便利機能設定
- スマート装着検出:イヤホンを装着すると、自動で再生を行います。
- 低オーディオ遅延:ゲームなどに有効な機能です。
- 左右の自動切り替え:左右自動判別機能のことで、機能の概要に関しては、前述しています。
- 充電ケース音:表記している内容と違いますが、充電する際に音が鳴る機能です。
- 騒音時に音量増加:文字通り周囲が騒がしくなった時に自動で音量を上げる機能です。
Huawei FreeClip体験会の様子
発売直前に行われたWebメディア向けのHuawei FreeClip体験会に行ってきましたので、その様子をお伝えしましょう!
神野大地さんと熊谷江里子さんがアンバサダー就任
ハードに走っても外れない!!
新製品発表会では、ランニングマシンを使って、神野氏が実際にハイペースで走って、本当に落ちないことをデモ。
ホントに走っているの?
ポーズとかじゃないよねぇ。
ヤラセでなくて、神野さんはホントにガチで走っていたし、全然落ちないんだ!
ジョガー・ランナーに嬉しい防塵防滴
ジョガーやランナーが外で使うと、埃も浴び、さらには汗も付く場合もあったりするので、イヤホンにはそれに耐えうる防塵防滴性能が必要です。
HUAWEI FreeClipは、屋外で使用することを想定されており、IP54の防塵防滴に対応!
※イヤホンの穴は防塵防滴ではないので、くれぐれもイヤホンの穴に、汗や埃が入らないように注意!
競合製品との比較は?
イヤーカフ型というのは、発売当初では類似のものが全くありませんでしたが、BOSEからイヤーカフ型の製品も登場しています。
どのようなものか、FreeClipよりも優位性があるのか比較をしてみましょう。
商品 | 特徴 | 価格 | 外観 |
---|---|---|---|
BOSE Ultra Open Earbuds | 対応コーデックがSBC/AAC/aptX IPX4(防塵性能不明) ブラック・ホワイトの2色 フル充電が1時間 再生7.5時間 | 39,600円 | かなりゴツイ |
HUAWEI FreeClip | 対応コーデックがSBC/AAC IPX54(防塵防沫形) ブラック・パープル・べージュの3色 フル充電が40分 再生8時間 | 27,800円 | スマート |
Ultra Open Earbudsは、高音質コーデックであるaptXにも対応できるのはメリットと言えそうですが、オープン型のイヤホンである以上、FreeClip同様高音質の恩恵は受けにくいことが挙げられます。
続いて、IPX4と防塵性能が担保されていないこと。
屋外で使う向きは、やはり防塵に対しても性能が担保されていないのは、マイナスポイントだね!
イヤホンのフル充電時間が、FreeClipが40分に対し、Ultra Open Earbudsは1時間と少々長め。
BOSEって高くていいものなんでしょうぉ?
BOSEのファンならともかく、この製品は価格も10,000円以上FreeClipよりも高いし、10,000円分の価値があるとは言い難いかな…。
FreeClipの価格は、27,800円とミドルクラスのカナル型イヤホンよりも少々お高めではありますが、最上級の開放感・快適感を得られることを考えたら、買いであるといえましょう。
FreeClipは こんな人におすすめしたい!
FreeClipは、どのような人におすすめできる製品なのでしょうか。
- 走りながら、音楽を聴く人(ジョガーやランナー)。
- 寝ながらYouTubeを見たり、音楽を聴いたりする人。
- お洒落に敏感な人。
- カナル型イヤホンが苦手な人。
軽く耳に挟むだけで装着でき、落ちにくい。お洒落だし、寝ながら長時間付けていても快適なイヤホンであるHUAWEI FreeClipでいつでもどこでも利用して音楽に浸ろうではないですか!
※今回、華為技術日本株式会社様よりレビューのため、本機のサンプルをご提供いただき、レビューを行っていますが、レビューの評価には一切関係ありません。
下流ブログにも関わらず、快くサンプルをご提供くださった華為技術日本株式会社様に感謝!