有線ピヤホン5 vs 有線ピヤホン3を比較レビュー！音質・デザインが進化したポイントをチェック

凛として時雨のドラマーで自他共に認めるイヤホンマニアである「ピエール中野」氏プロデュースで人気を博すイヤホン、その名も「ピヤホン」。

ワイヤレスイヤホンである「AVIOT ピヤホンシリーズ」は、5ドライバー、コアキシャルダイナミックドライバー搭載と間を置かず、矢継ぎ早に進化していき、ライバルモデルの追従を許しませんでした。

有線ピヤホンの方は、クラス最強・最高傑作と名高い「有線ピヤホン3」が登場したものの、シングルダイナミックドライバーの路線から外れず、シングルでもこれだけ高音質にできるのだと、シングルに拘り、高音質を追及してきました。

安価で定評のある「有線ピヤホン4」が丁度1年前に登場したのですが、ついに最強な最新モデルHi-Unit「有線ピヤホン5」が誕生したのです。

前々作である「有線ピヤホン3」は、あらゆるミュージシャンが類まれなる音に酔いしれ、一部ミュージシャンのモニター用として定着しつつあります。

本記事では、「有線ピヤホン5」と前々作である「有線ピヤホン3」を徹底比較し、音質、デザイン、対応機能など、注目ポイントをわかりやすく解説しています。

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有線ピヤホンはお値段以上の音質！

「有線ピヤホン」シリーズは、お値段以上の音質で定評があります。

そんな有線ピヤホンを全機種比較すると、高価格帯の「有線ピヤホン3」が極めてよい状況でした。

使っている部品が全く違うので、段違いとなるのは当然のことでしょう。

はっきり言いましょう！

最強である「有線ピヤホン３」をも「有線ピヤホン5」は越えてしまったのです。

では、「有線ピヤホン5」とは一体どのようなイヤホンなのでしょうか？

有線ピヤホン5レビュー

レビューの解説

ここでは、私が上記レビューの評価に至った経緯を解説しています。

有線ピヤホン3 vs 有線ピヤホン5の音質

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有線ピヤホン5の特徴

ギリギリまで性能を煮詰めたイヤホン

イヤホンのようなものは、いわゆるローテクと呼ばれるものですが、ローテクであるからこそ、難しい面も存在します。

満足の行くものをと、監修のピエール中野さんと量産直前まで調整を重ね、イヤーピースを決定したとのことですので、相当なプレッシャーは掛かったろうし、さぞ大変であったかと思います。

発売前に何らかのトラブルがあったとのことで、発売日が1か月延期されたりしましたが、無事発売にこぎつけたという状況です。

シングルでここまで高音域が出るのか!? デュアル磁気回路搭載

通常のイヤホンは、大体ペットボトルに使われている材質であるPETなど柔らかい素材を振動幕に使っていますが、「有線ピヤホン3」では、ベリリウムをコーティングした振動幕を使用しています。

ベリリウム(金属)でコーティングするので、振動幕が硬くなり、歪みにくく、しかもベリリウムのお陰で解像度もよくなるという効能があります。

さらに音質を追及したイヤホンは、コーティングではなく、ベリリウムをそのまま振動幕として使ったもの(販売終了となったFINAL A8000など)も発売されています。

「有線ピヤホン5」では、どのような振動幕を使っているのかが明かされておらず、その替わりに「デュアル磁気回路搭載」という記述があります。

通常のイヤホンなどのスピーカーの仕組みは、上の図のように、コイルの内側にマグネットを仕込んでいる構造になっており

• コイルに音声などの電気信号を流す
• コイルが前後に動く
• コイルに接着されている振動幕(音が出るところ)が振動

以上のような動作をするようになっています。

「デュアル磁気回路」はSIMGOT社のものを参考にすれば、コイルの内側と外側にマグネットを配置することで、磁力をアップさせるようになっています。

デュアル磁気回路を積んでいるSIMGOT EA500というイヤホンの場合、「イヤホンのダイナミックレンジと過渡能力を大幅に向上させ、より広い周波数範囲、より低い歪み」としています。

巷では、SIMGOT社のデュアル磁気回路搭載イヤホンも中高音域のメリハリがあるとの評ですので、「有線ピヤホン5」も似たような特性となるのでしょう。

ここまで高音域が出るのであれば、デュアルドライバーにしなくても、シングルドライバーでよいのかも知れません。

「デュアルドライバーなんかにしなくてもいい」それがダイナミックドライバーに拘り続けたピエール中野氏ｘダルマオーディオｘHi-Unitの導き出した答えなのかも知れません。

「有線ピヤホン5」を聞いた後に、「有線ピヤホン3」を聞くと、凄く高音域の物足りなさというか落差を感じてしまいます…。

これぞ「有線ピヤホン5」の魔力なのでしょう。

ピヤホン5はこんな人におすすめ

「有線ピヤホン5」は、どのようなユーザーにおすすめなのでしょうか?

ライブ音源を楽しみたい向き

音楽、特にライブ音源を楽しみたい人には間違いなくおすすめのアイテムといえます。

「有線ピヤホン5」を通じて、まるでライブ会場にいるかのような臨場感を体感でき、音楽の迫力を余すことなく楽しむことができるのです。

高音質を求める音楽ファンにとって、「有線ピヤホン5」は価値ある一品です。

特にピエール中野氏が監修したことで、そのチューニングが音楽体験を異次元まで引き上げます。

アコースティックな音楽にも最高！

アコースティックな音楽を深く楽しみたい方にも、「有線ピヤホン5」が最適です。

高音域の伸びが良く、クラシックやジャズといった繊細な音のニュアンスが重要なジャンルでも、その細部をしっかりと再現してくれるでしょう。

特に音楽制作や音楽鑑賞を趣味にしている方にとって、そのサウンドクオリティはプロフェッショナルなレベルです。

音楽の一つ一つの音が明瞭に聴こえるため、楽器の音やボーカルのニュアンスをより深く感じ取ることができます。

外出先でもいい音で聞きたい向きにも

外出先でも高音質を求める方、または有線接続の安定性を重視する方にとっても、「有線ピヤホン5」は理想的な選択肢といえましょう。

有線イヤホンの安定性と遅延のないサウンドを求める方にとって、このイヤホンは非常に信頼性が高い製品です。

バッテリーを気にせずに長時間のリスニングが可能で、外出先での使用でも常に最高の音質を維持できます。

「有線ピヤホン5」は、まさに音楽を深く愛する人々に向けて設計されたイヤホンです。

ファッション性もいい！

「有線ピヤホン5」はまた、ファッションにもこだわる方にとって魅力的です。

そのシンプルで洗練されたデザイン、ファッショナブル、かつ高級感のあるフェイスプレートは、どのようなスタイルにも自然にフィットし、日常的に使うイヤホンとしても優れています。

高品質なサウンドと美しいデザインの両方を兼ね備えたピヤホン5は、音楽とスタイルを愛する全ての方にぴったりの製品といえます。

まとめ

「有線ピヤホン5」は、音楽にこだわるリスナーに最適なイヤホンです。

確かに価格が高いと感じる方もいるかもしれませんが、それを補って余りある音質とデザインを兼ね備えています。

最上級の音で聞きたいと考えているすべてのリスナーに、このイヤホンを強くおすすめします。

特に、ライブ音源やアコースティックな音楽を心から楽しみたい方にとって、「有線ピヤホン5」は絶対に手に取るべきアイテムです。

ぜひ、音楽を愛するあなたへ、極上の音質体験を提供するこのイヤホンを手に取ってみてください。

そして、あなたもイヤホン沼にハマってみませんか?

しかし、残念なお知らせも…

2024年12月16日にピエール中野さんのポストで、有線ピヤホン5の部材の確保が困難になってしまい、2025年中には生産完了になるかも知れないというお知らせが。

有線ピヤホン5は部材の確保が困難で、来年中には生産完了品になるかもという話。クロミこやまコラボは、発売日に欲しければ予約した方がおすすめ。プレゼントに超喜ばれる。とにかく実物が可愛い。いつかピアノちゃんコラボに辿り着くのが夢で目標。セミワイヤレス2は早ければ来年の春に登場🎧 pic.twitter.com/6I3I8GHMup

— ピエール中野 凛として時雨 ピヤホン監修 (@Pinakano) December 16, 2024

なんと、発売されて早々に消えてしまう運命にあるかも知れないとは…。

よいイヤホンなので部材の問題が解消され、継続販売されることを期待しています。

まだ、ショップでは発売されていますが、気になる人はお早めに！

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