ピヤホン4/7の購入を検討している人。または、歴代のピヤホンシリーズに興味のある人。
様々な製品を発売し、最近特に無線イヤホンで際立っているメーカーがあります。
それが、AVIOT。
AVIOTではいち早く無線イヤホンにトリプルドライバーを採用。
凛として時雨のドラマーであるピエール中野氏とタッグを組み、様々なコラボ商品を発売しているのが、ピヤホンシリーズです。
2019年にトリプルドライバー式のピヤホン1が登場し驚かせたものでしたが、2024年、ついに5ドライバー式の無線イヤホンであるAVIOT TE-ZX1-PNK(通称「ピヤホン7」) を登場させたのです。
歴代ピヤホンシリーズと共にレビューを行い、ピヤホンシリーズの軌跡を追っていきます。
- ピヤホン7のメリット・デメリット
- ピヤホン7の特徴やスペック
- 歴代ピヤホンのメリット・デメリット
- 歴代ピヤホンとの違い
ピヤホン7のメリット・デメリット
- 平面磁気駆動型+ダイナミック、3基のBA型のトライブリッド5ドライバーを搭載。
- コーデックを高音質向きのLDACに対応 。
- 無線ピヤホン6のノイズキャンセルをさらに性能を向上。
- 2種類8サイズのイヤーピース同梱。
- 優れたEQで可能性が無限大!
- 急速充電対応。
- 歴代ピヤホンよりも再生時間が短い。
- 防水性能はIPX4と無線ピヤホン1&4よりも若干落ちる。
- 約5万円と高価である。
\5ドライバーが織りなす超絶音質を体感せよ!/
AVIOT ピヤホン7レビューの解説
ここでは、私がピヤホン7の上記レビューの評価に至った経緯を解説しています。
トライブリッド5ドライバーを搭載
無線ピヤホン6で搭載していた平面磁気駆動型1基とダイナミック型1基だけでなく、バランスドアーマチュア(BA)型3基の計5基ものドライバーを惜しげなく搭載しています。
ピエール中野氏いわく「まるで音のシャワーを浴びているよう」と感じるほど出来栄えの良いベースモデル。
さらにピヤホンの特徴である低音の質感にこだわったサウンドチューニングを施されている。「うねるような低音」を楽しむことができる逸品です。
5ドライバーシステムの特性と併せ、DSPによる処理を極限まで最小化し、Bluetoothで受信した信号を余すところなく再生するといいます。
5ドライバーが織りなす究極の音楽を是非堪能してほしい。
コーデックLDAC対応
Bluetoothのコーデックには、SBC、AACに加え、高音質コーデックのLDACも搭載し、さらなる高音質化に貢献しています。
ノイズキャンセル性能向上
無線ピヤホン6のノイズキャンセルをさらに性能を向上。
計4基のマイクを使用したハイブリッドアクティブノイズキャンセリングを採用しているだけでなく、物理的に環境音をシャットアウトするパッシブノイズアイソレーションを搭載。
前モデルで好評を博した音質への影響を極限まで抑え、ノイズキャンセリング特有の嫌な圧迫感や閉塞感をなくしつつも、高いノイズ抑制機能を備えたノイズキャンセリングシステムを更にブラッシュアップ。
周囲の騒音を気にせず没入できます。
2種類8サイズのイヤーピース同梱
イヤーピースには、形状を新規設計した肌に優しい医療用シリコンを採用。多様な耳の形状にフィットするよう、Sサイズ、Mサイズは高さの異なる2種類を用意しているという拘りよう。
Lサイズ、XLサイズと合わせて、6サイズものイヤーピースが同梱されています。
さらに、密閉度と遮音性を向上させ、シリコンイヤーピースと異なる音響特性を持つウレタンフォーム素材のイヤーピースが2サイズも。
イヤーピースがてんこ盛りだ!
イヤーピースのサイズが合わないケースがある中、これでもかと言わんばかりに沢山のイヤーピースを用意し、送り手の音質が漏れなく楽しめるよう配慮されています。
ピエール中野氏の音楽に対する拘りがここにも垣間見えますね。
社外品のイヤーピースに変えて、音変を楽しむのも一考です。
イヤーピースについて、別記事で書いていますので、参考にしてください。
優れたEQで可能性が無限大!
他のピヤホンシリーズと比べると、ピヤホン6から高音域も重要視するようになったのか、今回のピヤホン7ではさらに高音域がくっきりハッキリとした音質となっています。
人によっては、「キンキンし過ぎる」とそれを嫌う人がいるのだけれど、ピヤホン7は専用アプリ「SOUND ME」により音質調整が可能。
つまり、ユーザー側で好きな音質に調整できるような余力を持っているというわけです。
「SOUND ME」を起動して、ピヤホン7(TE-ZX1-PNK)を選択すると、下記の画面になるので、下の「^」をタップすると各種設定項目が表示されます。
下図は、初期に搭載されている初期状態の「Bypass」モード(左)と「中野雅之EQ」モード(右)の違いです。
【マニアさん必見!】ピヤホン7のEQを変更した際の周波数特性グラフ(タップすると見られます)
下図は、初期に搭載されている初期状態の「Bypass」モードと「中野雅之EQ」モードに設定した場合の周波数特性です。
「中野雅之EQ」モードの特徴は、低音域を持ち上げて、ボーカルの聞こえるであろう中音域を下げ、高域を少し上げることで、BASSの迫力がさらに際立っているセッティングになっています。
グラフの説明:グラフの上にいけばいくほど、その周波数の音のレベルが大きいことを意味している。
ピヤホン7に搭載されているEQは±5dBの範囲で変化できるようになっています。
EQを調整すると、音がたちまち破綻してしまうイヤホンも残念ながらあるのだけれど、ピヤホン7はその辺は抜かりはないようです。
"Assemble for PNK"プロジェクトにより、色々なアーティストが参加し、独自のEQが公開される予定となっています。
完成度は高いものの、さらに自分好みに調整できるという遊び心も残している心くすぐる製品です。
イコライザーを使って、自分好みのピヤホン7に仕上げてみよう!
急速充電対応
イヤホン単体で最大8時間、チャージングケースを併用すれば最大20時間の長時間再生が可能という安心のロングライフバッテリーを搭載しているぞ!
無線ピヤホン6よりも長いものの、無線ピヤホン4/5と比較すると短いのは否めない。無線ピヤホン6からノイズキャンセルが搭載されたので、致し方ないのでしょう。
その欠点を克服すべく、無線ピヤホン6では、10分の充電で最大60分の使用が可能な急速充電にも対応していますが、ピヤホン7でも引き継がれているのが心強い限りです。
歴代ピヤホンより再生時間が短い
無線ピヤホン6よりも再生時間が長くなったものの、無線ピヤホン4&5よりも再生時間が短くなっています。
連続再生で8時間、チャージングケース併用で20時間。
防水性能がIPX4
防水性能はIPX4と無線ピヤホン1&4よりも若干落ちています。
5万円と高価
値段がワイヤレスイヤホンの中でも高価な部類になるため、いわゆる踏み絵になってしまいました。
機能てんこ盛りで高価になってしまったので、ピヤホン7が一部のマニア向けになってしまったのは、致し方ありません。
歴代ピヤホンと比較視聴してみる
ピヤホン7を歴代ピヤホンとともにAmazon Music Unlimitedで試聴テストしてみます。
イヤーピースは、それぞれ付属のシリコンのものを使用。
全体的に音がマイルドなのは?
ダイナミックドライバーの無線ピヤホン2だ。変にシャカシャカしていないし、安心して聞いていられる。
現行機種でないのが残念な所です。
他には、トリプルドライバーの無線ピヤホン3/4/5もジェントルな感じとでも言おうか、出音が控えめに感じられます。
ドラム映え&スッキリした高音域なのは?
色々な楽器が鳴っている楽曲の場合は、5ドライバーのピヤホン7がいいね。
ピヤホンシリーズの中では、5ドライバーということもあって、高音域の分離もいい。
次点は、平面磁気駆動振動板+ダイナミックドライバー搭載の無線ピヤホン6だ。
さらにその次は、無線ピヤホン1。高音域寄りの出音ですが、ピヤホン6/7と比べたら、まだ控えめな方かも。
…以上の結果だと、人によっては、ピヤホン7は「キンキンしているのね」という印象を抱くかもしれません。
それは、あながち間違っていませんが、ピヤホン7が究極たる所以は、素の音質以外にも優れたEQにあるのです。
次の記事は、ピヤホンシリーズの周波数特性を取得して、どのようなものか解析をするという、かなりマニアックな内容となっています。
【マニアさん必見!】歴代無線ピヤホンの周波数特性グラフ(タップすると見られます)
視聴した後、客観的に見るため、周波数特性のデータを取得してみたので紹介しよう。ピヤホン7はイコライザーを「Bypass」としています。
【ピヤホン1 vs ピヤホン7】
- ピアホン7の方が3kHz付近のレベルが高くなっている。聴感上でも、ピヤホン7の方が高音域のレベルが高かった。
【ピヤホン2 vs ピヤホン7】
- ピアホン2の方が、低域のレベルが高くなっている。
【ピヤホン3 vs ピヤホン7】
- ピアホン7の方が高音域のレベルが高くなっている。
【ピヤホン4 vs ピヤホン7】
- ピアホン7の方が高音域のレベルが高くなっている。
【ピヤホン5 vs ピヤホン7】
- ピアホン7の方で、2~3kHz及び10~15kHzのレベルが高くなっている。
【ピヤホン6 vs ピヤホン7】
- ピアホン6の方が、低音域と高音域のレベルが高くなっている。
【ピヤホン7とのデータ上での違い】ピヤホン7を基準とした場合
●ピヤホン2の方が低音域のレベルが高い。
●ピヤホン6の方が低音域及び高音域のレベルが高い。
●ピヤホン1/3/4の方が高音域のレベルがが低い。
●ピヤホン5の方が低音域及び高音域のレベルが低い。
およそ聴感上の印象と同様であることを記します。
歴代無線ピヤホン使用感レビュー
AVIOTの無線ピヤホンシリーズは、トリプルドライバー採用の無線ピヤホン1(TE-BD21f-pnk)から始まり、2(TE-D01d-pnk;φ6mmダイナミック型)、3(TE-BD21j-pnk)と続いているが、それらは惜しまれつつ生産完了となっています。
ピエール中野チューニングの今までの軌跡を追うべく、無線ピヤホン全機をレビューしていきます。
- 紛失防止用ストラップを使用することでセミワイヤレスのように使える。
- 2019年7月現在では世界初となる ダイナミック+2基のBA型のトリプルドライバー方式。
- 防水性能はIPX5(噴流に対して保護)。
- 充電時間が2時間と長い。
- TE-BD21シリーズはイヤホンが取り出しづらい。
- マルチポイント機能がない。
無線ピヤホンの元祖。ここから、優れた音質を持つピヤホンシリーズの伝説が始まる。
AVIOT 無線ピヤホン1レビューの解説
ここでは、私が無線ピヤホン1の上記レビューの評価に至った経緯を解説しています。
紛失防止用ストラップ付
紛失防止用ストラップを使用することで、無線ピヤホン4のようなセミワイヤレスのように使えるのがいいですね。
ワイヤレスイヤホン初のトリプルドライバー
2019年7月現在では世界初となる ダイナミック+2基のBA型のトリプルドライバー方式を採用しています。
AVIOTはどうやら先見の明があったようですね。
防水性能はIPX5
防水性能は、噴流に対して保護するというIPX5となっています。
充電時間が長い
充電時間が2時間と長くなっています。
その当時では、致し方ないのかも知れませんね。
イヤホンが取り出しづらい
TE-BD21シリーズは、全てイヤホンが取り出しづらい構造になっています。
もう少し、上の蓋が開けば、取り出しやすいと思うのですが、ケースが小型なので、難しいのかも知れませんね。
マルチポイント機能がない
マルチポイント機能は最近では当たり前になってきているので、その当時であれば、かなり革新的だったのかも知れません。
- 連続再生9時間。
- イヤホンが取り出しやすい。
- 充電時間が2時間と長い。
- 防水性能はIPX4(水の飛まつに対して保護)と無線ピヤホン1&4よりも若干落ちる。
- マルチポイント機能がない。
- なぜか、このモデルではダイナミックドライバー1基。どうしても見劣り感がしてしまう。
- 充電端子がMicro USBである。
無線ピヤホン唯一であるダイナミックのみのイヤホンね(2024年2月時点)。
ピエール中野氏のチューニングをすると普通のイヤホンも見違えるほどになるというサンプルケースなのかもね。
AVIOT 無線ピヤホン2レビューの解説
ここでは、私が無線ピヤホン2の上記レビューの評価に至った経緯を解説しています。
連続再生時間が長い
ピヤホン史上では3番目にの連続再生時間が長い連続再生9時間を実現しています。
イヤホンが取り出しやすい
無線ピヤホン4以外のピヤホンの中で、唯一イヤホンが取り出しやすい機種です。
充電時間が長い
旧機種あるあるで、無線ピヤホン1同様、充電時間が2時間と長くなっています。
防水性能がIPX4
無線ピヤホン1がIPX5だったのに対し、水の飛まつに対して保護するIPX4と無線ピヤホン1&4よりも若干落ちます。
マルチポイント機能がない
マルチポイント機能は最近では当たり前になってきているので、その当時であれば、かなり革新的だったのかも知れません。
この機種も古いので、致し方なしなのでしょう。
ドライバーが1基
無線ピヤホン1がトリプルドライバーだったのに対し、ダイナミックドライバー1基なので、見劣り感がありますね。
しかし、音質に関しては、古くても他のピヤホンシリーズと見劣りしていません。
ケースの充電端子が難
最近では入手できなくなりつつあるMicro USB端子対応になっています。
時代が時代なので、仕方がないのかも…。
- 連続再生9.5時間。
- トリプルドライバー方式。
- 無線ピヤホン1で好評だったストラップを付属。
- 充電ケースが小さい。
- 防水性能はIPX4と無線ピヤホン1&4よりも若干落ちる。
- TE-BD21シリーズはイヤホンが取り出しづらく、それを継承してしまったのが惜しい。
- マルチポイント機能がない。
無線ピヤホン5の前モデル。見た目は、あまり変わらないわね。
AVIOT 無線ピヤホン3レビューの解説
ここでは、私が無線ピヤホン3の上記レビューの評価に至った経緯を解説しています。
連続再生時間が長い
ピヤホン史上2番目の連続再生時間である連続再生9.5時間を実現しています。
トリプルドライバー採用
トリプルドライバー方式を無線ピヤホン3で再び採用しています。
セミワイヤレスになるストラップ付属
無線ピヤホン1で好評だったストラップを付属しています。
こちらもセミワイヤレスのように使えるのがいいですね。
ケースが小さくなった
無線ピヤホン1と比較して、微妙にケースが小さくなりました。
防水性能がIPX4
無線ピヤホン1がIPX5だったのに対し、水の飛まつに対して保護するIPX4と無線ピヤホン1&4よりも若干落ちます。
イヤホンが取り出しづらい
TE-BD21シリーズは、全てイヤホンが取り出しづらい構造になっています。
ベースモデルの関係上、無線ピヤホン1でのマイナスポイントを継承してしまいました。
マルチポイント機能がない
この機種も古いので、致し方なしなのでしょう。
- 低遮音イヤーピースが付属している。
- コード付きのセミワイヤレスなので、落下しにくい。
- 再生時間は最大13時間(apt-x/apt-x HDの時は若干短くなる)。
- トリプルドライバー方式。
- 防水性能はIPX5。
- マルチポイント機能を搭載。
- apt-x HD止まりなのが惜しい。
- コードが切れたら使えなくなる
- 充電時間が2時間と長い。
- セミワイヤレスなので、操作部が邪魔という向きも。
\セミワイヤレスでイヤホン落ちも安心!/
AVIOT 無線ピヤホン4レビューの解説
ここでは、私が無線ピヤホン4の上記レビューの評価に至った経緯を解説しています。
低遮音イヤーピース付属
外音をあえて取り込めるようにした低遮音イヤーピースが付属しています。
電気的に外音を取り込むと、結構変な音になりがちなので、面白い試みですね。
セミワイヤレス
元々、この機種はセミワイヤレスなので、イヤホンが地面に落下しにくくなっています。
ピヤホン史上最大の連続再生時間
ピヤホン史上最大の連続再生時間である13時間を実現しています。
ただし、apt-x/apt-x HDの時は若干短くなります。
トリプルドライバー採用
トリプルドライバー方式を継承しています。
防水性能はIPX5
無線ピヤホン1同様、防水性能は、噴流に対して保護するというIPX5となっています。
マルチポイント機能搭載
無線ピヤホン4になり、マルチポイント機能が搭載されました。
コーデックがapt-x HD止まり
コーデックが、apt-x HD止まりなのが惜しいところです。
無線ピヤホン4が発売された当時がapt-x HDが最高だったのかも知れませんね。
コードが切れたら使えなくなる
無線ピヤホン1/3のようにあとでストラップを付ける疑似的なセミワイヤレスと違い、コードが断線したら使えなくなってしまいます。
充電時間が長い
充電時間が2時間と長くなっています。
操作部が邪魔
完全ワイヤレスイヤホンでは、イヤホンにタッチするなどして操作を行いますが、無線ピヤホン4は操作部で操作するもの。
操作は確実にできますが、邪魔になるのは否めません。
- 連続再生9.5時間。チャージングケース併用で45時間
- コーデックが高音質向きのaptXAdaptiveに対応
- ダイナミック+2基のBA型のトリプルドライバー方式。
- マルチポイント機能を搭載。
- 無線ピヤホン1で好評だったストラップを付属。
- 充電ケースが小さい。
- 防水性能はIPX4と無線ピヤホン1&4よりも若干落ちる。
- TE-BD21シリーズはイヤホンが取り出しづらく、それを継承してしまったのが惜しい。
無線ピヤホン3のベースモデルであるTE-BD21jをハイレゾ対応+マルチポイント接続化したTE-BD21j-ltdがベースモデルとなっている。このモデルでもトリプルドライバーを継承。
現行モデルだけど、新品は流通品限りとなっているみたい。
AVIOT 無線ピヤホン5レビューの解説
ここでは、私が無線ピヤホン5の上記レビューの評価に至った経緯を解説しています。
連続再生時間が長い
ピヤホン史上2番目の連続再生時間である連続再生9.5時間を実現しています。
aptXAdaptive対応
コーデックが高音質向きのaptXAdaptiveに対応しました。
トリプルドライバー採用
ダイナミック+2基のBA型のトリプルドライバー方式を採用しています。
マルチポイント機能搭載
マルチポイント機能を搭載しています。
セミワイヤレスになるストラップ付属
無線ピヤホン1で好評だったセミワイヤレスになるストラップを無線ピヤホン5でも付属しています。
ケースが小さい
無線ピヤホン3と同じ大きさの小さいケースを踏襲しています。
防水性能がIPX4
筐体を無線ピヤホン3と共用したためなのか、無線ピヤホン1がIPX5だったのに対し、水の飛まつに対して保護するIPX4と無線ピヤホン1&4よりも若干落ちます。
イヤホンが取り出しづらい
TE-BD21シリーズは、全てイヤホンが取り出しづらい構造になっています。
ベースモデルの関係上、またもや無線ピヤホン1でのマイナスポイントを継承してしまいました。
- カスタムIEM(イン・イヤー・モニター)でも使用される金属製のノズルを採用。
- 平面磁気駆動振動板+ダイナミックの2ドライバーを搭載。
- コーデックを高音質向きのLDACに対応 。
- 音質への影響を最小限にしたノイズキャンセルを搭載 。
- 低遅延対応のゲーミングモード搭載。
- マルチポイント機能を搭載。
- 無線ピヤホン4&5よりも再生時間が短い(連続7時間。チャージングケース併用で18時間)。
- 防水性能はIPX4と無線ピヤホン1&4よりも若干落ちる。
- 音漏れが気になる?
\平面磁器振動板の紡ぐ高音域がクセになる!/
AVIOT 無線ピヤホン6レビューの解説
ここでは、私が無線ピヤホン6の上記レビューの評価に至った経緯を解説しています。
金属製ノズル採用
カスタムIEM(イン・イヤー・モニター)でも使用される金属製のノズルを採用しており、歪に強くなっています。
デュアルドライバー搭載
初の試みで平面磁気駆動振動板+ダイナミックの2ドライバーを搭載。
平面磁気駆動振動板はBAドライバーよりも音のカバー範囲が広いので、高音域の響きも良く、無線ピヤホン6も好評を博しています。
LDACに対応
コーデックを高音質向きのLDACに対応しました 。
音質への影響が少ないノイキャン
音質への影響を最小限にしたノイズキャンセルを搭載しています 。
L/Rで計4基のマイクを使用したハイブリッドアクティブノイズキャンセリングを採用。
物理的に環境音をシャットアウトするパッシブノイズアイソレーションの組み合わせで、広帯域にわたりノイズを低減しています。
さらに、音への影響を最小限に抑えるよう改良されたノイズキャンセリングのアルゴリズムを組み合わせることにより、今までにない自然なノイズキャンセリングの実現しました。
うるさい電車や車の走行音、街中の雑踏や人の話し声が気になる場所でも、音楽を思い存分楽しめます。
「音質優先モード」「ノイズ抑制優先モード」とシーンに合わせてノイズキャンセリング効果を変更することができます。
マルチポイント機能搭載
マルチポイント機能を搭載しています。
低遅延対応
ワイヤレスイヤホンはゲームの際に遅延があり、ゲーマーに敬遠されていましたが、低遅延対応のゲーミングモードを搭載。
ワイヤレスイヤホンを使って、ゲームも快適にプレイすることができるようになりました。
連続再生時間が短い
ピヤホン史上最短の連続再生時間である連続再生7時間となっています。
防水性能がIPX4
無線ピヤホン1がIPX5だったのに対し、水の飛まつに対して保護するIPX4と無線ピヤホン1&4よりも若干落ちます。
音漏れが大きい
ダイナミックドライバーの音を調整するためか、スリットがあり、そこから音が漏れています。
静かな場所での使用はあまりおすすめしません。
無線ピヤホン7 高音質の秘密
積層造形技術による優れた装着感と高音質性
AVIOTのフラッグシップモデル、Zシリーズに相応しい装着感と音響設計を両立するため、カスタムIEM(インイヤーモニター)に多用されている積層造形技術を用いてイヤホン本体下部のシェルを造形。
無線ピヤホン6で使われたケースの製法を引き継いでいます。
さらに、無線ピヤホン6で好評を博したという、ダックテール形状を継承。5基のドライバーを格納する複雑な音響設計を最適化するとともに、最適なフィッティングを実現しています。
金属製ノズルの採用でカスタムIEM並の重心バランス
一般的な完全ワイヤレスイヤホンでは樹脂素材が使われることの多いノズル部分に、カスタムIEMでも使用される金属製のノズルをピヤホン7でも採用。
高硬度・高比重・高精度な音道造形により、重心バランスの最適化と不要共振の低減を実現しています。
ピヤホン7誕生秘話
では、究極の無線イヤホンであるピヤホン7の生みの親であるピエール中野氏のコメントを紹介しましょう(メーカーサイトより転載)。
前モデル“TE-Z1PNK(ピヤホン6)”の時点で、完全ワイヤレスイヤホンの音質をこれ以上追求するのは難しいと思っていたのですが、有線派の方もきっと驚くほどのクオリティを実現することができました。
「下手にいじったら全部が崩れてダメになってしまうのではないか」というくらい完成度の高いサウンドの“TE-ZX1”をベースモデルに、どうやってピヤホンシリーズらしさを出せるのか。考え抜いた先に行き着いたのが、低音の質感でした。何度も開発チームと試行錯誤を重ね、“うねるような低音”が特徴の、唯一無二のサウンドが完成しました。
また、前モデルに引き続き、本モデルにもアクティブノイズキャンセリングを搭載。ノイズキャンセリングがさらに向上しているのに、圧迫感を感じない。「なんてすごいことをしてくれているのだろう、AVIOT」と感動の仕上がりです。
技術の進歩や、エンジニアの努力が感じられるサウンドを、そしてそこへの驚きと感動を、ぜひみなさんにもご体感いただきたいです。(メーカーサイトより転載 TE-ZX1-PNK 製品情報|AVIOT)
ベースモデルとなったのが、同時発売された姉妹機種TE-ZX1。
ワイヤレスで5ドライバーという想像を絶するイヤホンで、発売前に行われた展示会では、高評価だったよう。
デュアルドライバー方式は、ドライバーが1つの時よりも、音合わせが難しく、デュアルドライバー式のイヤホンを発売しているメーカーですら2ドライバーで留めている。それだけ、デュアルドライバーの音合わせは難しいです。
他社が躊躇している中、2019年に無線ピヤホン1のベースとなったTE-BD21fでその当時世界初のトリプルドライバー式を成功させ、その後も(無線ピヤホン2を除いた全機種で)デュアルドライバー式イヤホンを続々と登場させています。
5年の月日を経て、ついに無線イヤホン究極の「5ドライバー式」を完成させ、他社からの追従を引き離しに。
もう、どのメーカーも追いつけない。
キングOFイヤホンというべきモンスターマシンが誕生してしまったのです!
謎のプロジェクト“Assemble for PNK”とは
AVIOTでは、製品のリリースに伴い、多数の著名アーティストが参加し、 “ピヤホン”の世界をさらに広げていくという"Assemble for PNK"プロジェクトを立ち上げました。
第一弾として、本モデルにBOOM BOOM SATELLITES、THE SPELLBOUNDのメンバーである中野雅之氏によるエクストラチューニングを搭載。デフォルトのピエール中野氏チューニングをベースに、中野雅之氏がさらにチューニングを施した特別なサウンドを楽しめる。
また、従来の「ボイスガイダンス」に代わり、「サウンドガイダンス」を搭載。電源ON/OFFなどの操作の切り替えサウンドを、中野雅之氏が本モデルのためだけに手がけており、チューニングとサウンドガイダンスは、専用アプリにより切り替え可能となっています。
"Assemble for PNK"プロジェクトでは、今後、TE-ZX1-PNKへの大沢伸一氏、クラムボン・ミト氏によるエクストラチューニングやサウンドガイダンスの追加をはじめ、豪華アーティストとのコラボレーションを多数企画しているとのことです。
ピヤホン7は完成形と思っていたが、まだ未完成のようです。
今までは製品をリリースしたらおしまいというパターンが多い中、AVIOTでは、トコトン1つの製品に拘り、継続的に改善を図るという画期的なプロジェクトを始動したのです。
ピヤホン7は、一体どこまで進化していくのでしょうか。
楽しみが尽きません。
ピヤホン7の注意点
どのサイトにも書いていない、たまたま見つけた注意点を記載しておきます。
EQ表示不具合の件
「あれ?」と思う人もいると思うので、ここで不具合の件を書いておきます。
製品の初期状態で起こるものです。
初期状態は「Bypass」となっており、その状態から「中野雅之」モードをタップすると、音に変化はあれど、表示はフラットのままとなっています。
※iOS17.2.1(iPhone13ProMax)、Android12(Sharp SH-41A)及びAndroid13(Sony NW-ZX707)で確認。
現在の解決策は、「Bypass」から別のモードにしてから「中野雅之」モードをタップすると問題なく、一度そのおまじないをすれば、リセットを掛けない限り記憶されています。
対した不具合ではないので、笑って許そうではないですか。
【2023.2.21追記】メーカーと本件についてやり取りを行い、「初回接続時や使用環境(通信環境等含む)の影響でタイムラグが発生し、バー表示が反映されないことがある」旨、回答を得ています。
マニュアルの誤記
たまたまリセットをするためにネットで公開されているマニュアルを見ていたら、誤記(?)を発見。
リセットの仕方の2番目に記述のあるケースのLED云々という記述「青に3回点滅」とあるが、正しくは「白に3回点滅」です。
ピヤホン7(TE-ZX1-PNK)は、待ってもケースは青く光らないので注意しましょう。
【2023.2.21追記】メーカーと本件についてやり取りを行い、誤記であるのを確認したので、修正する旨、回答を得ています。
まとめ
ピヤホン7は、平面磁気駆動型+ダイナミック、3基のBA型のトライブリッド5ドライバーを搭載し、全周波数帯域でくっきりスッキリとしたハイクラスな澄み渡る音を再現。まさに超絶音質。
さらにスパイスが欲しい時は、優れたEQを使えば、音変が可能という、すごく懐の深いイヤホンです。
是非、この感動を味わってください。
\5ドライバーが織りなす超絶音質を体感せよ!/