最近は、自然災害などで停電が頻繁に起こっており、こんな時こそライフラインである電気のありがたみを感じることはありません。
電気を起こすには、発電機が必要だが、急な停電でガソリンがなかったりします。
そんな時に便利なのが、ポータブル電源。
最近では、大容量の物が登場しており、節電すれば一晩位は充分持ちます。
ソーラーパネルを繋げれば、太陽光で充電可能となり、いざというときの安心材料となる、そんな便利で頼もしいポータブル電源Jackery Solar Generator 1500 Proを紹介していきます。
ポータブル電源のレビュー 1500 Pro のメリット・デメリット
以上のレビューより、実際に使用して感じたメリット・デメリットは次の通りです。
- 1500Wも使え、サージ対策が取られている。
- 入力・出力のモニタあり。
- Quick Charge対応のUSB端子もある。
- 充放電2000サイクル!
- ACコンセントが3口あり。
- 処分する際も安心!
- ソーラーパネルの充電に時間が掛かる。
- ソーラーパネルが大きい。
- ソーラーパネルの端子部が防水されていない。
- ポータブル電源の重量がある
- ポータブル電源から、かすかな音が聞こえる。
【レビューの解説】ポータブル電源1500Pro+ソーラーパネル
ここでは、私が上記レビューの評価に至った経緯を解説しています。
1500Wも使え、
サージ対策が取られている
消費電力が1500W位あるので、意外と長い時間使え、大体の家電が使えました(大抵の家電は、電流が15A以内となっているのが殆ど)。
中には、突入電流が流れてしまうような機器もありますが、サージ対策が取られているので、電流が15Aまでの家電ならば安心して使えます。
入力・出力のモニタあり
入力・出力のモニタができるので、特に充電時に威力を発揮。
充電ができているかチェックすることで、効率よくチャージできるのがいいですね。
Quick Charge対応のUSB端子付
USB端子があるので、充電のためのACアダプターは不要で、Quick Chargeに対応しているので、急速充電が可能となっています。
放充電2000サイクル!
放充電は、何と2000サイクル保証となっており、内蔵バッテリーが長持ちです。
ACコンセントが3口あり
ACタップを使うと、大きな電力の機器を接続した際は、コードが熱くなる場合があります。
ACソケットが3個口付いており、電子レンジやヒーターなど大きな電力を必要とする機器を直接繋ぐことができるので、コードがチンチンにならず安心!
処分する際も安心!
使えているうちはよいのだけれど、心配なのが、ポータブル電源が使えなくなった時。
バッテリーの類は、自治体で回収してもらえないのです。
そのため、専門業者にお金を払って処分することとなりますので、そのことを考えると購入する際、処分のことまで考えると二の足を踏んでしまいます。
しかし、Jackeryポータブル電源は、唯一メーカーにより無料回収を行っており、処分する際も安心。
買ってから、廃棄まで面倒を見てくれるのは、非常にありがたい限りです。
ソーラーパネルの充電に
時間が掛かる
他社の物でも同じことが言えるのですが、ソーラーパネルでの充電は、天候にかなり影響されやすくなっています。
太陽充電は、緩やかに充電されるようです。
ソーラーパネルが大きい。
ソーラーパネルが意外と大きくなっています。
広い家でなければ、2枚でも置くのがキツイかも知れません。
屋根に置く方法もなくはないですが、何らかの金具を付けるなどしなければ、屋根には固定する術がない感じです…。
ソーラーパネルの端子部が
防水されていない。
ソーラーパネルの端子部分は防水となっていないので、雨に当たらないようにしなければならず、常時設置するのは難ありです。
ポータブル電源の重量がある
結構重量がある…とは言え、成人男性であれば何とか持っていける感じ。
ポータブル電源から
かすかな音が聞こえる。
離せばあまり気にならないレベルですが、消費電力が大きい際に、ポータブル電源から若干音が聞こえます。
神経質な人だと気になるかも??
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ポータブル電源1500と1500Proの仕様
同じクラスのポータブル電源に価格の安い1500というものがあるのだけれど、下記の点が異なっています。
ポータブル電源1500と1500Proの違い
1500 | 1500Pro | |
容量 | 1534Wh | 1512Wh |
定格出力 | 1800W | 1800W |
満充電時間 | コンセントX 1 約7.5時間 ソーラーパネル 200W X 4 約5.5時間 シガレットソケット(12V) 約25時間 | コンセントX 1 約2時間 ソーラーパネル 200W X 6 約2時間 シガレットソケット(12V) 約16.5時間 |
AC出力 | 3ポート | 3ポート |
シガーソケット | 1ポート | 1ポート |
USB出力 | USB-A出力:1ポート USB-C出力:1ポート Quick Charge 3.0:1ポート | USB-A(Quick Charge 3.0)出力:2ポート USB-C出力(PD100W):2ポート |
50/60Hz自動切換 | ||
LEDライト付き | ||
ソーラーパネル 接続可能枚数 | 最大4枚 | 最大6枚 |
ソーラー入力W数 | Max500W | Max1400W |
サイクル数 | 800 | 2,000 |
保証期間 | 3年(2年+無料延長サポート1年) | 5年(3年+無料延長サポート2年) |
サイクル数というのは、充放電を行う回数をいい、Jackery ポータブル電源 1500 Proは放充電サイクル2000回後も初期容量の70%を維持するバッテリーセルを搭載しているといいます。
1500Proは、価格の安い1500よりもバッテリー容量が若干少な目ではあるけれど、50/60Hz周波数の自動切換やいざと言う時に便利な照明の代用として使えるLEDライト、ソーラ―パネルが最大6枚接続できるようになっています。
1500Proは保証期間が2年多いので、充分元が取れるね!
今回は、1500シリーズを紹介していますが、バッテリー容量の大きい2000Proを始め、1500よりも容量の小さいタイプもラインナップとして揃っています。
1500Proのその他の特徴
冷却効率の向上
特許取得済みのマルチダクト設計により、空気力学に合わせて熱を素早く空気中に放出することで、冷却効率を従来機種に比べて30%向上させました。
内蔵電池に関して
国際基準の一つである「UN38.3」(国連特別輸送試験)の認証も取得している三元系リチウムイオン電池となっており、Jackeryのバッテリーシステムは、世界の先端技術であるBMS(バッテリーマネージメントシステム)を搭載しています。
さらにNCM制御機能を搭載することで、過放電・過充電の保護、過電流保護、短絡保護、温度保護といった12種類の安全機能を搭載しているので、万が一誤操作が起きても、ショート・過負荷などを検知して充電・放電停止を行います。
耐振動、耐衝撃、耐低温と優れたポータブル電源です。
ポータブル電源1500Proで使用できる電気製品
ポータブル電源1500Proで使用できる主な電気背品は、次の通りです。
- スマホ充電(18W):約74回
- ノートパソコン充電(30W):約16回
- ライト(5W):108時間
- コーヒーメーカー(1120W):68分
- 車載冷蔵庫(60W):90時間
- 電気毛布(55W):17時間
- 冷蔵庫(520W):約53時間
- ミキサー(300W):3.5時間
省エネのため、AC出力ポートまたはシガーソケット出力が使用される場合、デバイスの電力が10W未満の場合、12時間後に自動的にオフになります。
ソーラーパネルSolarSaga 200の特徴
Jackryのラインナップの中で、一番最高峰なソーラーパネルがこのSolarSaga 200というものです。
ソーラーパネルSolarSaga 200の仕様
品番 | Jackery SolarSaga 200 (JS-200A) |
最大出力 | 200W |
交換効率 | 22.5~24.2% |
定格電圧 | 18V |
定格電流 | 11.12A |
開路電圧 | 23.2V |
短絡電流 | 11.76A |
動作温度 | -10~65°C |
収納サイズ | 540*615*40mm |
展開サイズ | 540*2320*25mm |
ポータブル電源2000Proに満充電所要時間 | 4枚:4.0H 6枚:2.5H | 2枚:7.5H
ポータブル電源1500に満充電所要時間 | 1枚:11H 2枚:5.5H |
ポータブル電源1000に満充電所要時間 | 1枚:9.5H |
ポータブル電源708に満充電所要時間 | 1枚:7H |
ポータブル電源400に満充電所要時間 | 1枚:5.5H |
ポータブル電源240に満充電所要時間 | 1枚:4.5H |
※上記仕様は、ポータブル電源240・400のDC入力(19V/3.5A、最大入力66.5W)へのもの。
ソーラーパネル200の仕様により給電量が制限されるため、ポータブル電源240/400へのご利用をお勧めできかねるとのことです。
今回試用したポータブル電源1500Proには、SolarSaga 200の1枚セットがあるけれど、1枚だと、天候によってはかなり充電時間が掛かることから、スペースがあれば、できるだけ枚数が多くした方が短い充電時間で済むのは言うまでもありません。
充電効率を考えると、少なくともソーラーパネルは2枚はあった方がいいですね!
ソーラーパネルSolarSaga 200の耐久性
ソーラーパネルは「ETFEラミネート」によって耐久性と長寿命を実現しており、IP67の防水規格により激しい天候にも耐えることができます。
レジャーや防災のために使えるスグレモノアイテム
ここでは、Jackery Solar Generator 1500 Pro ポータブル電源について紹介します。
この製品は、Jackery Japanが販売している高性能な太陽光発電システムです。
ポータブル電源とソーラーパネルがセットになっているものもあり、どこでも簡単に電気を作ることが可能となっています。
ポータブル電源は、43.2V DC 35Ah(1512Wh)の大容量バッテリーを搭載しており、AC (定格1800W)/DC(シガーソケット)/USB出力を取り出すことができます。
ソーラーパネルは、SolarSaga 200という高効率なモデルで、ポータブル電源をフル充電が可能なんだ。
ポータブル電源の安全性を高めるために、過放電による熱の上昇を抑える高温保護ポイントを60℃に設定。
8基の温度管理システムと2つのスマートチップによる温度制御を実現し、さらには特許取得済みのマルチダクト設計により、従来モデルより冷却効率が30%向上しています。
また、0.9mから3度の落下に耐える耐衝撃設計、米国UL規格で最高の94V-0の耐火素材を採用することで、高い安全性を実現しています。
この製品は、キャンプや車中泊、アウトドアなどのレジャーシーンに最適ですよ!
防災グッズや停電時の非常用電源としても役立つスグレモノアイテムです。
停電を想定して一晩連続運転してみた
長く生きている人は、何らかの災害に遭っているはず。
その際にライフラインが重要だと言うのが、身に染みていることと思います。
大災害になると、大抵電気がストップするので、避難所があれば、何も考えずそちらに行くケースも。
電気は止まっているから、ご飯は作れないから、仕方なく避難所に行くしかない。
でも、自宅に何事もなければ避難所はちょっと…と思う人もいることでしょう。
ポータブル電源があったら、一晩過ごせるか使ってみたので、レポートします。
こんな所で油売っていたのね!!(プンプン)
ポータブル電源で夕飯の支度をする
念のため、100%チャージしておいてから、
●液晶テレビ(32型)
●スマホの充電器
●LEDライト
●IH電気炊飯器
…といった家電を繋いでみました。
モニターで確認してみると、IH電気炊飯器のパワーが必要になったためか、段々と消費電力が上がり、ピークで1021Wとなりました。
このままでいくと、「一晩使ってみた」の企画が、
「ご飯炊けた」の企画に成り下がてしまうではないか
…と心配していましたが、徐々に消費電力が下がってきたので、一安心。
1時間少々経って、ご飯(一合)が炊き終わったので、今度は電気ポットにチェンジ。
この時点では、バッテリー残量84%也。
1Lの水を沸かすのに大体3分位掛かりましたが、消費電流は1300W前後となったため、バッテリー残量は77%まで低下。
次に、ハンバーグ1個温め(1:30)とポーチドエッグ(0:50)を作ったら、バッテリー残量は72%の低下。
夕飯後~就寝時
夕飯は取り合えずできたので、
●液晶テレビ(32型)
●スマホの充電器
●LEDライト
●冷蔵庫
を稼働してみました。
冷蔵庫が時々1000Wを越える場合があったものの、通常は45Wの消費電力で済んだので、1時間半位経った際の消費電力は71%。
就寝に入るので、冷蔵庫のみにして連続運転させます。
電気容量ピンチ!朝食はできるのか!?
8時間ほど冷蔵庫を連続運転させると、消費電力は35%まで低下してしまいました。
果たして、これで朝食はできるのでしょうか。
●冷蔵庫
●電気ポット
●LEDライト
●液晶テレビ(32型)
…を稼働してみます。
3分位経つとお湯が沸き、消費電力は25%までダウン。
ポータブル電源のバッテリーの残量が少ないと、さらに残量が減りやすくなるようです。
続いて、トースターを5分使うと、消費電力は16%まで低下。
電子レンジでハンバーグ2個(2:30)温めとポーチドエッグ(0:50)を作ったら、バッテリー残量は9%までダウン。
電子レンジならば、あと1分くらいは使えそうですが、ここでテストをストップ。
冷蔵庫を連続運転させたので35%位消費電力が下がったものの、もし、これがなければ、簡単なお昼ご飯まで作れたのではないか。
そう考えると、冷蔵庫の食材がダメにならぬようクーラーボックスに入れるなど工夫したりして、調理専用に電気をやりくりすれば、1500Wのポータブル電源で1日分の食事はできたのではなかったかと思います。
今回は、殆ど温め物を選んで、ポータブル電源で使う時間を極力短くしたのだけれど、電気炊飯器で2食分をいっぺんに焚いてしまった上で、手早くできる料理ならば、焼く・炒めるなどの料理も2食分は充分できそう。
まとめて温めるなどして節電すれば、4人家族の場合でも、暖かい料理が作れるることが分かります。
夕食・朝食の献立
【夜食(1人前)】
- ポーチドエッグ付きカレー
- 春雨スープ
- チーズinハンバーグ1個
- 残り湯でコーヒー
【朝食(1人前)】
- トースト2枚
- 春雨スープ
- チーズinハンバーグ2個
- コーヒー。
※時間設定に失敗し、トーストが焦げ、ポーチドエッグも、ちと失敗なのはお愛嬌。
美味しそうに見えないのが難点…。
本当は、凝った物を作ろうかと思ったのですが、レンチンをすれば、バッテリーが長持ちするだろうと考え、このような献立になってしまいました。
今回の食事は、質素と言えば質素ではあるけれど、ボーっとTVを見ながら、お皿に盛りつけた食事を自宅で食べられるのは、正に至福の時と言えますね。
このゆとりは、何物にも換え難く、「自宅はよいものだ。避難所だとこうはいかないだろう。」そう思わずにいられません。
家にある家電の殆どがポータブル電源で使えてしまうなんて、ちょっとビックリ!
まさにJackeryのポータブル電源様々。
電子レンジも使えるから、作る料理に幅が出てきて、デイキャンプで使えば更に楽しいものとなりそうです。
今度はソーラーパネルで充電してみる
電池残量が9%になった時点で、早速ソーラーパネルを繋いで、ポータブル電源を充電してみました。
庭の外の明るめの所に置いておけば充分だろう…と考えていましたが、思ったより電気が発生できないのです。
仕方なく、2階のベランダまで持っていくと、庭よりもマシにはなったものの、それでも、まだまだ充電には足りない。
ポータブル電源で充電電力を確認するするも、庭よりもマシですが、まだまだ足りない感じです。
そこで、直接太陽があたるよう針金を使って、ベランダの手すりに固定。
その状態にすると、ようやっと300Wを越える充電電力が確保。
最大359W達成!
雲の影響があるようで、充電電力は変動しっぱなしだが、ポータブル電源のディスプレイによれば、300Wを越えれば、5時間位で100%まで充電できるよう。
予めソーラーパネルに直接太陽が当たるような位置に設置しておき、早い時間からソーラーパネルでチャージすれば夕方には使えるようになるでしょう。
ソーラーパネルの枚数がもっとあれば、その分早くチャージが完了でき、ソーラーパネルを6枚使えば、約2時間程でチャージが完了できます。
場所に余裕があるならば、多めにソーラーパネルを繋げた方がいいようですよ。
複数毎ソーラーパネルを付ける場合、必ず偶数枚でポータブル電源に繋ぐこと(メーカー推奨)。
片方がソーラーパネルを2枚、もう片方がソーラーパネルを1枚というような使い方は、ソーラーパネル側に負担を与えやすくなるので、注意が必要です。
災害時には、ソーラーパネルだけでは天候によっては、充電が賄えないケースもあることを覚えておきましょう。
充電は、ソーラーパネルだけでなく、AC100Vや車載のシガレットプラグ用のコードが付属されており、場合によっては、それらから足りない分充電してやることも可能です。
自家用車のある人は、車で買い出しする際にポータブル電源をチャージしながら走れば、効率のよい充電ができるでしょう。
まとめ
デメリットを加味しても、Jackery Solar Generator 1500 Pro ポータブル電源 ソーラーパネル セットは、環境に優しく、安全で、便利な太陽光発電システムと言えます。
セールしていることがあるので、ぜひ、公式サイト でチェックしてみて!
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※取材協力:Jackery Japan。当記事は、同社よりデモ品を借用してレビューを行っていますが、レビューの評価には一切関係ないことをお断りしておきます。下流ブログにも関わらず、快くデモ品を貸与してくださったJackery Japan様に感謝!