このブログに登場するPLCとは、Programmable Logic Controllerの略語でシーケンサとも言われています。
シーケンサは、三菱の商標なので、PLCというのが正しいのだという人も。
こちらのブログでは、実際に調べたそうで、現在商標ではないそう。もしかして、商標権が切れたのかな?(商標は10年毎に更新で、更新しなければ権利消滅です)
コイツのメリットというのは、
・簡単に配線ができる(PLCへの配線は、はんだ付け不要)。電源内蔵のタイプを使えば、更に回路が簡単になる。
・ラダーという概念でプログラミングでき、比較的敷居は低い(と思われる)。
・大抵、動作チェック用のランプも付いているので、動作チェックもしやすい。
の3つに尽きるでしょう。
デメリットはというと、
・PLCが大きいため、用途は大型の機器に限定されてしまう(FA機器の用途に多く使われているので、大きさはあまり問題にならない?)。
・プログラミングするアプリが高価(販売店によっては、過去PLCとアプリを抱き合わせで安価で販売していたこともあり)。
・用途によっては、マイコンボードを使う方が安価なケースもあり(PLCは、端子を圧着してPLCの端子盤に接続する所が、こちらは、プログラミング+はんだ付けできる人向け)高価な場合も。
・高度な演算が苦手
高価というデメリットはあるものの、環境が許せば、オークションなどで安く仕入れることも可能だったりします。
(オークションなどで中古を購入する場合、内部が故障していたり、PLCの内部に入っているファームウェアのバージョンによっては、最新のオプションが使えないケースもあります。ご注意を!)
昔はマイコンに関しては、今よりも敷居が高く、簡単に手に入らない時代です。
そんな中、プログラミングできるPLCというのが、FA関連では機器を組み立てる際、もてはやされました。
PLCは、今の物と違い、結構大きかったと記憶しています。
FA関連の機器は、元々大きな物が多いので、大きさは問題にならなかったようです。
技術革新に伴い、PLCは小型化し、更には高機能化しています。
それにより、FA機器も更に進化を遂げるようになります。
しかも、今では、タッチパネルの機器と簡単に接続できるようになっており、操作パネルへの配線も簡単になりました。
よく、PLCは大したことができないと仰るご同輩がおられるようですが、PLCには、マイコンが搭載されているので、高度な演算などの除いてはできないことはないのではないかと思います(アプリとファームウェアに依存しますので、ある程度限界はあるのかも)。
今後、意外と大したことができるのだという事例をお見せできればと思っております。
2017.8.24追記:シーケンサの商標はないものの、「日立シーケンサ」なる商標は見つかりました。と、いうことは、三菱が「シーケンサ」の商標を持っていたので、「日立」と付けたのかも知れませんね。現在は、シーケンサという名前を付けて販売するのもOKと言えますね。
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