10年続いたシリーズがついに終了
大好きだったオムロンのCP1Eシリーズが、来年2022年3月、ついにディスコン(終了)となります。
確か、10年位前だったでしょうか。
オムロンのPLCは、白系の物が多い中、異色の黒色と異彩を放っていたのが印象的でした。
今までとは、出力ポートのアドレスが従来の物と異なっており(その前は、10.**というアドレスが、CP1Eでは100.**に変更)一見使いづらそうに見えたのですが、安いこともあって、PLCを使う用途では、多様していました。
標準でシリアルポートが付いている機種もあり、タッチパネルとの融和性も。
ディスコンは、ちょっと悲しい…。
後継機はCP2E
後継機はすでに発売を開始していてCP2Eという物。CP1シリーズは、CP1E/CP1L/CP1Hの3シリーズありましたが、全て統合され、CP2Eシリーズに置き換わることになります。
オプションボードは、CP1WでRS232C/422/485の物だけ残り、後はCP2Wシリーズに置き換わります。
今回の目玉は、1つのボードにRS232Cが2個付いているCP2W-CIFD1で、従来のRS232C1個のCP1W-CIF01と組み合わせれば、3個のRS232Cが増設可能というもの(CP2W-CIFD1の2個付けは不可)。
拡張ユニットCP1Wシリーズは、ラインナップにそのまま残る形になります。
機能はどうなる
一度使うとクセになりそうなファンクションブロックは、CP1シリーズでは何故か使えなかったのです。
ユーザーから要望があったのでしょう。CP2Eからは、ファンクションブロックが使えるようになり、よりメンテナンス性が向上するようになります。
時計を使う場合は、バックアップ電池が必要なのですが、通常のメモリーのバックアップに関しては、バッテリーレスとなります。今まで、なぜフラッシュメモリーを使わないのだろうかと不思議に思っておりましたが、ようやっとフラッシュメモリーが使われるようになったのですね。
シリーズによってですが(CP2E-N)、イーサネットのポートが1若しくは2ポート内蔵されることとなります。これにより、タッチパネルなどで占有されてしまいがちな、シリアルポートに余裕が生まれます。
その替わり、下位モデルのCP2E-S(スタンダードモデル)及び最下位モデルのCP2E-E(エッセンシャルモデル)にはシリアルポートが標準装備となります。
しかしながら、そのために価格がアップするのはいかがなものかと思ったのですが、よくよく見れば、イーサネット付きの物でみればCP2E-Nと同じ値段で、エッセンシャルモデルのCP2E-Eは更にお安い。
CX-Oneは使えなくなるのか??
問題はここ。今まで使ってきたツールであるCX-One(CX-Programmer)が使えるかどうかという所。
どこのPLCもそうですが、高価な開発ツールが足かせとなり、導入に躊躇します。また、乗り換えも同じで、高価な開発ツールを買いたくないので、そのまま同じメーカーでというケースも。
ちゃんとオムロンさんは、考えてくれたようで、今回のCP2Eは、CX-Programmerのバージョンアップで対応できるようになりました。
プログラムの書き込み・デバッグはどうする?
下位モデルに関しては、USB端子も標準装備となるので、そちらからプログラムの書き込みやデバッグを行うことになります。
上位モデルである、CP2Eに関しては、USB端子自体がないので、イーサネット接続で行うようです。
近いうち、CP2E-E及びCP2E-Nなどを使う予定ですので、後日、使用感などブログで書きたいと思います。