新製品発表会で見せたデルの革新: アンバサダーが語る最先端技術

この記事を書いた人(きのぴぃ/木ノ下陽一)
【デルのアンバサダーを始めました】
部品メーカー広告宣伝記事・電気系の雑誌や無線雑誌の元ライターをやってました。
以前よりガジェット集めをやっており、本業(電子機器メーカー勤務)の知見を活かしたレビューが得意です。
(詳しくはこちら)

デルの最新技術を象徴する新製品、New Inspiron13は、コンピューター業界における革新の最前線といえるだろう。この革命的な製品のコアとなる技術は、Intel Core Ultraプロセッサー。Meteor Lakeという開発コードネームを持つこのチップは、従来のi3/i5/i7/i9のラインナップから5/7/9の3種類へと進化した。

このIntel Core Ultraは、単なるCPUを超え、タイルアーキテクチャーを採用しており、コンピューティングタイル、IOタイル、SoCタイル、グラフィックスタイルを一つのCPU内に統合。これにより、チップセットとGPUのほとんどの機能を内蔵し、効率性と性能の向上を実現している。

さらに、低消費電力のE-coresの統合により、メモリーアクセス時のCPUへの負担が軽減され、消費電力の低減をもたらす一方で、Wi-Fi 6E&7、Thunderbolt4、PCIe Gen5接続、Intel Arcグラフィック、NPU AIエンジンなどの最新技術を搭載。特に注目すべきは、NPU(Neural Processing Unit)であり、AIや機械学習に特化した機能を備えている。これにより、外付けGPUなしでも高性能な画像生成AIに対応し、実用性とパフォーマンスの両面で優れた体験を提供している。

Intel Core Ultraは、現在のアプリケーションに応じてさらに高いパフォーマンスを発揮し、将来の技術進化にも対応する可能性を秘めており、DELL New Inspiron13は、その全能力を示すフィールドだ。2023年12月にデル アンバサダーを対象とした新製品発表会に参加したおいらがそんなスーパーマシンの魅力を余すことなく紹介していきたい。

目次

脅威のスペック!Intel Core Ultraプロセッサー

全部乗せ!? 低消費電力なのにハイスペック・ハイパフォーマンスを実現

まず、デルの新製品を語る前に採用されたチップであるIntel Core Ultra(シリーズ1)を語らねばなるまい。インテル技術本部長である安生氏からIntel Core Ultraの説明があった。開発番号は、Meteor Lakeだ。

今までのCoreシリーズは、i3/i5/i7/i9の4種類であったが、Meteor Lakeからは、5/7/9の3種類となった。

今までは、CPUの他にチップセット・GPUなるLSIも搭載しなければPCを構成することができなかった。CPUは頭脳であり、チップセット・GPUは手足となるものだ。簡単にいってしまうと、CPUが親会社で、チップセット・GPUが子会社(外注先)ということになろう。

今回のIntel Core Ultraは、タイルアーキテクチャーといって、1つのCPUの中にコンピューティングタイル、IOタイル、SoCタイル、グラフィックスタイルの4つの機能を搭載している。チップセットとGPUの殆どの機能を搭載したことを意味する。つまり、今まで外注先だったチップセット・GPUがなくとも、CPUだけで殆ど仕事が賄えてしまうということだ。
演算処理の一部だけCPUに盛り込めなかったとのことなので、殆どという表現をしている。

更に低電力E-coresをSoCに盛り込むことにより、メモリーアクセスする際、今まではSocだけでなく、CPUへの負担があったものが(下画像左)、Socだけでメモリーとのやり取りを行うようになるため、CPUの負担が減り、消費電力の低減へと繋がる(下画像右)のだ。

Meteor Lakeの主な機能

【Intel Core Ultra(Meteor Lake)の主な機能】

  • Wi-Fi 6E&7搭載
  • Thunderbolt4対応
  • PCIe Gen5接続
  • Intel Arcグラフィック搭載
  • 最新メディア&ディスプレイ標準仕様
  • NPU AIエンジン搭載

Wi-Fi 6Eだけでなく、今後登場するWi-Fi7に対応している。まだ、日本では法整備が行われていないため使うことができないが、いずれ使えるようになるだろう。

この中で目新しいのはNPUと呼ばれるもの。これはNeural Processing Unitの略でAIなどの機械学習に使えるものであり、CPUメーカー各社がしのぎを削って開発しているものだ。Meteor Lakeは、Intelが買収したMovidius社で開発してきたVPUがベースになっており、低消費電力でAI推論が可能になるなどの特徴を備えているとのこと。

外付けGPUがなくても画像生成はハイパフォーマンス

Intel Arcグラフィックを搭載しているMeteor Lakeは、画像生成AIであるStable Diffusionで高速に画像生成することが可能だ。詳細は、こちらのサイトを参照してほしい。
後述するが、Meteor Lake搭載PCは、画像生成AIでハイパフォーマンスであったことを付け加えておこう。

実使用上でのパフォーマンスを重視

PCの性能を測るのにベンチマークテストを使うが、どちらかというと、実使用と乖離しているテストであったりする。Intelでは、ベンチマークテストよりも実使用に重きを置いたテストでハイパフォーマンスを得ることを重視しているとのこと。

\Intel Core Ultra搭載PCはDELL New Inspiron13/

DELL New Inspiron13の本領発揮!画像生成AIでハイパフォーマンス

NPUを持つNew Inprion13での画像生成の様子。NPUのお陰か、GPUは20%台とかなりパワーに余裕がある。
Inspiron13(i7-1280P)での画像生成の様子。GPUがフル稼働状態になる時間が長く、CPUに負荷が掛かっている時間も、New Inspiron13と比べ少し長い。

今回の新製品発表会で行われたデモの1つに画像生成AIを使ってどの位の時間で画像を生成できるかというもの。今回は、i7-1280P搭載Inspiron13とCore Ultra7(155H)搭載New Inpiron13が使われた。

ほぼ同時にスタートさせると、12秒程度でNew Inpiron13は画像生成を完了した。さらに12秒経ったの24秒後にi7-1280P搭載Inspiron13は完了した。種明かしをしてしまうと、New Inpiron13に使っていたアプリの方はNPUが使えるようになっていたからだったのだが、NPUをうまく活用できれば、今回のデモと同様に従来行っていた作業が時短できることを意味しているのだ。

アプリが出揃っていない今は、New Inpiron13の力を持て余すことになるが、今後NPUを活用できるようなアプリの登場に期待しよう。

Windowsがさらに便利に使える

Intel UnisonアプリでAndroidタブレットやiPadなどがサブディスプレイに

Appleのマッキントッシュでは、Sidecarと称し、同社製のiPadを使ってサブディスプレイとして使う機能があるのだけれど、それに類似した機能としてNew Inspiron13にタブレット端末をサブディスプレイとして使える機能が搭載された。デモでは、3番画面がAndroidタブレット(右下)になっている。

同じWi-Fiネットワークに接続されている端末に限られるが、Androidだけでなく、iPadにも使える。便利ではあるが、Sidecarのようにタッチ操作ができないのが残念。また、残念ながら、端末1台しか使うことができない

WebカメラでのAIによるオートフレーミング

ちょっと分かりづらいが、Webカメラを使ってオートフレーミングを行っている様子(PC画面上)で、Intel Core UltraのウリであるNPUを応用したものだ。しっかり追尾しているので、ネット会議などで重宝するのではないだろうか。

薄型なのにハイパフォーマンス DELL New Inspiron13

New Inspiron13
総合評価
( 4 )
メリット
  • Intel Core Ultraを使用しており、ハイパフォーマンスである。
  • AndroidタブレットやiPadをサブモニターとして使用可能(要Intel Unisonアプリ)。
  • 13.3インチで薄型。
  • NPUを搭載することにより、生成AIを使う際のパフォーマンスが期待できる。
  • 日本初のIntel Core Ultra搭載モデル。
デメリット
  • メモリーがオンボードなので交換・増設ができない。
  • AIを含め、まだNPUを活かせるアプリが出揃っていない(今後に期待)。

New Inspiron13の主な特徴

New Inspiron13 5330の主な特徴は次の通りだ。

  • Intel Core Ultra5(または7)を搭載
  • 16GB LPDDR5x 6400MT/sオンボードメモリー搭載
  • インテルEVOエディション認定により、新機能Intel Unison Premiumが使える。
  • Windows Studio EffectとNPUを使って、FHD WebカメラでのAIによるオートフレーミング、アイコンタクトが可能。
  • QHD+(2560x1600)非光沢300nit 1200:1 8+2bit広視野角モニター(ブルーライトカット機能付)
  • プラチナシルバー・ライトピンクの2色構成
  • Inspiron初のMIL-STD-801H(米国国防総省が制定した軍用製品調達時に使用される基準)認定PC
  • Windows11Home(11Pro搭載モデルは、2024年2月下旬発売予定)
  • 販売店:ヤマダ電機・ビックカメラ・ヨドバシカメラ・エディオン・ノジマ・Amazon

また、New Inspiron13は一部既存モデルと同様な点がある。

  • Thunderbolt4.0x2、HDMI1.4、USB Type-A、Wi-Fi6E搭載
  • プライバシーシャッター付きFHD WEBカメラ
  • 指紋認証
  • 1年間オンサイト保守

●New Inspiron13:Intel Core Ultra5(125H)/16GB(LPDDR5x 6400MT/s)/512GB SSD
●New Inspiron13:Intel Core Ultra7(155H)/16GB(LPDDR5x 6400MT/s)/1TB SSD

即納モデル:2024年1月下旬発売予定。
受注生産モデル:2023年12月15日から予約受付開始。お届け:受注3週間前後。

Intel Core Ultraは、NPUを活かすアプリ次第ではあるものの、そのままでも充分ハイパフォーマンスであるのが分かった。購入予算に余裕があれば、New Inspiron13はいかがだろうか。

\Intel Core Ultra搭載PCはDELL New Inspiron13/

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