ニモニックとは
PLCのプログラミングには、ラダーとニモニックというのがあります。
ラダーというのは、文字通り、記号を使って、梯子のように記述する所から来ているようです。
また、ニモニックは、「CPUが実行可能な機械語のプログラムを、人間が記憶しやすいような英数字で記述した言語。PLCではラダー言語と相互変換できる(オムロンより)。」
アセンブラと呼ばれている物そのものです。
PCが一般的ではなかった頃の人は、ラダー図からニモニックに起こしなおして、プログラミングコンソール(略してプロコン)で入力していました。
ラダーをニモニックにすると
では、下記に例を挙げてみますね。
1行目.通常出力OFF。2つの入力をONすると、出力がOFF→ONする。
LD 0.00
AND 0.01
OUT 100.00
2行目.通常出力OFF。2つある入力のいずれかをONすると、出力がOFF→ONする。
LD 0.00
OR 0.01
OUT 100.00
3行目.通常出力ON。2つの入力をONすると、出力がON→OFFする。
LD 0.00
AND 0.01
OUTNOT 100.00
4行目.通常出力ON。2つある入力のいずれかをONすると、出力がON→OFFする。
LD 0.00
OR 0.01
OUTNOT 100.00
ニモニックはハードウェア+プログラムをかじった人向け
昔であれば、ターミナルでプログラミングしなければならないため、ニモニックは必須。私はプログラミングをある程度マスターした後にラダーを始めましたが、当初は全く理解できませんでした。
ハードウェアをかじっていたこともあり、ANDやORが出てきたので、「あぁ、論理回路ね」という取っ掛かりから、理解できるようになりました。実際に自分が体験してみて、ニモニックはプログラムをかじった人向けであろうと思ってます。それが、ニモニックのメリットということになりましょう。
ちなみに、上記に登場した内容は次の通りになります。
- LD(ロード):指定したアドレスに格納する。入力があった場合、有効。
- AND(アンド):この命令の前の物と、指定したアドレスのAND(論理積)を取る。
- OR(オア):この命令の前の物と、指定したアドレスのOR(論理和)を取る。
- OUT(アウト):指定アドレスの出力を1にする。
- OUTNOT(アウトノット):指定アドレスの出力を0とする。