AGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモンの影響で毛根が縮小し、髪の毛が細くなり、やがて抜け落ちる症状です。AGAは進行性の病気であり、放置すれば薄毛は悪化していきます。そのため、早期に治療を始めることが重要です。
しかし、AGAの治療には時間や費用がかかることや、薄毛に対するコンプレックスや恥ずかしさなどの理由で、なかなかクリニックに通うことができない人も多いでしょう。そんな人におすすめなのが、オンライン診療を行っているAGAクリニックです。
オンライン診療とは、インターネットを通じて医師とビデオ通話やチャットなどで相談し、処方箋を発行してもらうサービスです。オンライン診療を利用することで、以下のようなメリットがあります。
- 通院の手間や時間が省ける。
- 自宅や職場などプライベートな空間で相談できる。
- 治療費が安く済む場合がある。
- 24時間365日受診可能なクリニックもある(要予約)。
- 無料診断できる(薬を購入するのが前提)
一方で、オンライン診療には以下のような注意点もあります。
- 初診や定期的な対面診察が必要な場合がある。
- 医師との相性や信頼関係が築きにくい場合がある。
- オンライン診療に対応しているクリニックや治療法が限られる場合がある。
- クリニック側がオンライン診療に必要な機器やアプリの操作に不慣れな場合がある。
オンライン診療を選ぶ際は、自分の症状や目的に合ったクリニックを探すことが大切です。また、料金体系や治療内容、口コミ評判なども比較・確認してみましょう。
AGAオンライン診療では早め早めの対応を
AGAは放置しておくと、進行してしまう病気です。死ぬことはありませんが、外見の問題なので、死ななくても当人にとっては大問題なのです。
自分自身に自信がなくなってしまい、気持ちもネガティブになってしまうんだ。
AGAが酷くなってしまうと、後述する薬の力だけではどうしようもないケースも。それこそ、植毛ということになりますが、即効性はあるものの、手術費用が高価であること。
手術直後は、頭皮に毛を植えてあるため、頭中が赤い発疹みたいな状態となりますので、周りの目があり、その状態で仕事に行くのはまず無理でしょう。
また、頭皮や髪の毛の状態によっては、植毛でも薄毛をカバーしきれないこともあります。植毛は、お金も時間もある人向けと言えます。芸能人が植毛したということで話題になりましたね。
何十年前と違い、今は優れた薬がありますので、「ちょっと生え際が薄くなったな」と気になった時から治療を行うと、薄毛は酷くなりません。
ただし、薬を飲み続けないと、元の薄毛に戻ってしまうことがあります。ストレスで薄毛になった場合は、完治もありえるでしょうが、そうでない場合は、残念ながら、髪の毛が生えたから完治ということはAGAには一切ないのです。
AGAは一度掛かると治る病気ではないんだ。
AGAとは、簡単に言えば、「髪の毛を生やせ」と命令する所が「髪の毛を生やすな」という誤った信号が発生するために起きる病気です。薬を使うことで、「髪の毛を生やすな」という誤った信号を発生させず、髪の毛を生やすサイクルを整えることができるのですが、根本的に直す方法は、植毛以外今の所見つかっていません。
AGAは、長くお付き合いする病気と言えますね。
AGAクリニックで処方される薬とは
ドラッグストアで売られている発毛薬はリアップなど、ミノキシジルという成分が入ったものしかありませんが、AGAクリニックではどのような物を処方されるのでしょうか。主な処方薬は3種類です。
発毛薬の種類
元々はAGA向けに作られた薬ではないのですが、体毛が濃くなったりするなどの副作用が発生した流れで、結果的にAGA向けになったというものばかりです。
ミノキシジル | フィナステリド | デュタリステリド | |
形態 | 錠剤・トニック | 錠剤(海外製トニックに含まれていることもあり) | 錠剤 |
予定されていた効果 | 血圧降下剤(降圧剤) | 前立腺肥大を抑制 | 前立腺肥大を抑制 |
AGAに対する効果 | 血行を良くし、発毛効果を上げる | AGAの原因であるⅡ型5αリダクターゼに作用。 | AGAの原因であるⅠ型・Ⅱ型5αリダクターゼに作用し、フィナステリドよりも効果が長持ち。 |
代表的な薬 | リアップ HIX ロゲイン…など | プロペシア…など | ザガーロ…など |
人によっては、1種類で済む場合もあるけれど、2種類、あるいは更に塗り薬も必要だったりする場合もあるんだ。
AGAが軽ければミノキシジルの外用薬で改善されますが、症状によっては、フィナステリドやデュタリステリド内服薬を使ったり、ミノキシジル内服薬を合わせて使ったりもします。
薬は誰でも使えるわけじゃないの?
尚、AGA薬は誰でも使用できるわけではありません。次の表をご覧ください。
発毛薬を使ってはいけない人
ミノキシジル外用薬 | ミノキシジル内服薬 | フィナステリド&デュタリステリド |
頭皮に、傷や湿疹、炎症などがある場合 未成年者(20歳未満) 妊娠・授乳中の人 妊娠の予定がある人 AGA以外の脱毛症の人 脱毛が急激であったり、髪が斑状に抜けていたりする人 ミノキシジルによりアレルギー症状を起こしたことがある人 …など | 未成年者(20歳未満) 高齢者(65歳以上) 妊娠・授乳中の人 妊娠の予定がある人 血圧に異常がある人 心臓や肺、血管などの循環器系に既往や疾患、障害のある人 腎臓や肝臓に既往や疾患、障害のある人 ミノキシジルによりアレルギー症状を起こしたことがある人 …など | 肝機能障害を抱える人 女性 未成年者(20歳未満) 過敏症の既往歴のある人 AGA以外の脱毛症の人 |
フィナステリドとデュタリステリドは女性には使えないのね。
妊娠も含めると、薬を使った方法は女性向きではないと言えるね。
なんで血圧に(数値が高い)異常があり、降圧剤を使っている人は
ミノキシジルの内服薬が使えないの?
ミノキシジルは元々降圧剤として作られたものだったので、通常の降圧剤と一緒に使うと、血圧が下がり過ぎてしまうことが考えられるんだ。
でも、何で降圧剤を使っている人はミノキシジルの外用薬は使えるの?
ミノキシジル内服薬は身体全体で取り入れることになるので、血圧に影響してしまうのだけれど、外用薬は頭皮に塗るものなので、血圧に対する効果は限定的だからなんだ。
※くれぐれも、素人判断で使用せぬよう、成人の男性以外の人、もしくは持病のある人は、クリニックの医師にご相談ください。
AGAオンライン診療は自由診療
病気や怪我で病院に掛かった場合は、健康保険を使うことで、安い費用で医療を受けることができます。しかし、AGAオンライン診療は、自由診療であるため、保険適用外となっています。そのため、確定申告で受けられる医療費控除がAGA治療では使えません。
保険が効かないから、AGAクリニックで処方される発毛薬は、
どうしても高くついてしまうんだ。
自由診療とは、AGAの他、歯列矯正や脂肪吸引のような美容整形と呼ばれるものや、厚生労働省の認可が下りていない医薬品、保険適用外の医薬品を使用する場合の診療を指します。
レーシックやインプラント、人間ドッグ、脳ドッグなども自由診療に含まれるよ。